GTLはSAS/GRAPHで作図できるグラフなら何でも作図できるというわけではありません。それでもsgplotよりは汎用性は高いですが・・・
GTLで作図不可能と思われるグラフとしてレーダーチャートが挙げられます。
レーダーチャートとは
レーダーチャートは項目軸を中心から放射状に配置し、各項目の値の大小を見るときに使われます。製品の性能比較などで使用されます。
レーダーチャートはexcelでも簡単に作図できます。
excelでも作図できるグラフなのですが、GTLはもちろんsgplotでも作図はできません。
SAS/GRAPHにはgradarプロシジャというレーダーチャートを作図できるプロシジャがあるのでこちらを使えばできるはずなのですが、University Editionでは使用することができませんでした・・・ちゃんと入力補完が効くのに
クライアント版と機能面ではほとんど変わらないはずなのに使えないとなると、どの環境でも使えるプロシジャではないのかもしれません。クソじゃん。
個人的には作図プロシジャをぽこぽこ増やさないで、作図関係はすべてGTLで統一してほしいのですね。言語体系が複数あるのは不便すぎる。
GTLは極座標を扱えない
実はGTLは極座標を取り扱うオプションが存在しません。扱えるのは直交座標と軸のないグラフのみのようです。
このため新しいレイアウトステートメントと軸オプションが追加されない限りGTLでレーダーチャートを作図するのは難しいかもしれません。
作図するとすれば直交座標系をマニュアルで極座標に変換し、lineparmステートメントで軸を、textplotステートメントでデータラベルを、データの作図はscatterplotかpolygonplotステートメントで再現すれば行けそうですが、めちゃくちゃめんどくさいです。excelとは段違いのめんどくささ。
めんどくさいので作図はやめました。
excelに追いつかれそう
excelはバージョンアップの度にグラフの機能は強化されています。バブルチャートや臨床統計でもよくつかわれる箱ひげ図も作図できるようになりました。
このままだとexcelに機能面で追いつかれそうですね・・・
ちなみにmatplotlibは極座標のオプションはありますし。Rにいたってはレーダーチャート用のパッケージがあります。