SAS

GTLで特殊文字を挿入する

グラフタイトルや軸タイトルでギリシャ文字や上付き、下付きの数字を挿入したい時があります。例えば接頭辞のギリシャ文字、指数表示、数学記号がそれに該当します。
GTLではこれらの特殊文字はunicodeで入力することができます。

unicodeで文字を挿入する。

unicodeで文字列を挿入したい場合は以下の命令文を特殊文字を挿入したい箇所に追加します。

(*ESC*) { unicode '< コード >'x}

「(*ESC*)」はデフォルトのエスケープコードです。これをunicodeを指定する命令の前に置くと、文字列ではなく命名文として認識します。

上付きと下付きに関しては{sup “文字列}または{sub “文字列”}でもできるのですが、タイトルやフットノートでしか使えません。そのため軸タイトルの場合はunicodeを使うしかありません。

GTLの文字関連の仕様はいまいちですね・・・

エスケープコードを任意のキーに変更したい場合は、エスケープする前に以下のコードを実行しましょう。

ods escapechar="任意の文字";

この時エスケープコードはあまり使わない文字にします。”^”を指定することが多いようです。

代表的な特殊文字

良く使う特殊文字のunicodeは以下の通りです。なおkeywordを指定しても文字を挿入することができます。
出力結果はentryステートメントを使用して出力しています。

フォントはArialです。

ギリシャ文字(小文字)

キーワード文字Unicode
alphaα03B1
betaβ03B2
gammaγ03B3
deltaδ03B4
epsilonε03B5
zetaζ03B6
etaη03B7
thetaθ03B8
iotaι03B9
kappaκ03BA
lambdaλ03BB
muμ03BC
nuν03BD
xiξ03BE
omicronο03BF
piπ03C0
rhoρ03C1
sigmaσ03C3
tauτ03C4
upsilonυ03C5
phiφ03C6
chiχ03C7
psiψ03C8
omegaω03C9

ギリシャ文字(大文字)

キーワード文字Unicode
alpha_uΑ0391
beta_uΒ0392
gamma_uΓ0393
delta_uΔ0394
epsilon_uΕ0395
zeta_uΖ0396
eta_uΗ0397
theta_uΘ0398
iota_uΙ0399
kappa_uΚ039A
lambda_uΛ039B
mu_uΜ039C
nu_uΝ039D
xi_uΞ039E
omicron_uΟ039F
pi_uΠ03A0
rho_uΡ03A1
sigma_uΣ03A3
tau_uΤ03A4
upsilon_uΥ03A5
phi_uΦ03A6
chi_uΧ03A7
psi_uΨ03A8
omega_uΩ03A9

上付き文字

キーワードはないのでunicodeで指定します。

説明文字Unicode
ZERO2070
ONE¹00B9
TWO²00B2
THREE³00B3
FOUR2074
FIVE2075
SIX2076
SEVEN2077
EIGHT2078
NINE2079
PLUS SIGN207A
MINUS207B
EQUALS SIGN207C
LEFT PARENTHESIS207D
RIGHT PARENTHESIS207E

(文字の大きさをわかりやすくするために通常の文字(10)も表示しています。)

下付き文字

キーワードはないのでunicodeで指定します。

説明文字Unicode
ZERO2080
ONE2081
TWO2082
THREE2083
FOUR2084
FIVE2085
SIX2086
SEVEN2087
EIGHT2088
NINE2089
PLUS SIGN208A
MINUS208B
EQUAL SIGN208C
LEFT PARENTETHES208D
RIGHT PARENTETHES208E

(文字の大きさをわかりやすくするために通常の文字(10)も表示しています。)